読書

鈴木おさむさん『ブスの瞳に恋してる』

鈴木おさむさんの、『ブスの瞳に恋してる』 テレビを見ないから芸能界にとんと疎いワタクシでも、 これがドラマ化したのは知ってる。 原作がエッセイだっていうのは知らんかってんけど。 読んでみると、ラブラブな夫婦のお話。 でもこの夫婦、交際0日で結婚…

三枝和子さんの『紫式部~香子の恋~』『清少納言~諾子の恋~』

三枝和子さんの『紫式部~香子の恋~』 紫式部は言わずと知れた源氏物語の作者。 源氏物語には恋愛のお話が沢山出てくるのに、 作者は現実にはそれほど恋愛経験もなく、 頭が固くて、所謂勉強ができるタイプ。 あまり機転がきく、というようでもなかったみた…

三枝和子さん『和泉式部 許子の恋』

三枝和子さんの、『和泉式部 許子の恋』 弾正宮、師の宮との悲恋の恋の他にもあまたの恋をした、和泉式部。 たくさんの恋愛をすることをよしとした人生を送った彼女、 正妻として愛し愛されてただ一人と・・・というのはなく、 宮方たちの死後は当時の結婚形…

ナポレオン千一夜物語

藤本ひとみさんの、『ナポレオン千一夜物語』 今までナポレオンを敵とみなす側の視点から書いた小説を 読んでばかりいたから、 ナポレオンが愛人に語るといった手法をとっているこの小説は新鮮やった。 ナポレオンが語ったのかは不明やけど、 格言めいた言葉…

ハイヒールモモコさん『満腹』と『ぷくぷく』

ハイヒールモモコさんの、『満腹』と『ぷくぷく』 旦那様とテレビの公開お見合いで知り合ったのは 有名な話やけど、実際見ていたわけじゃないので、 そんなんで知り合ってここまでラブラブってすごいなー! って関心があって、知り合って結婚した話をまとめ…

林真理子さん『anego』

林真理子さんの、『anego』 Domaniという雑誌で連載されていて、 当時かなり話題になった小説らしい。 そんなこと知らなかったんやけど、読んでみた。 主人公は30代前半の商社OLで、 後輩から絶大な人気がある。とにかく頼れて素敵な先輩という設定。 相談さ…

宮尾登美子全集 第6巻『鬼龍院花子の生涯、夜汽車他』

宮尾登美子さんの全集 第6巻『鬼龍院花子の生涯、夜汽車他』 宮尾登美子のさんの小説はご実家の生業だった 芸妓娼妓紹介業のことを書いたものが多い。 家の為に子供が売られていくことがよくあった昔、 俗に言う売れない伎というのは辛いものだったんだろう…

三枝和子さん 『小野小町~吉子の恋~』

三枝和子さんの、『小野小町~吉子の恋~』 吉子というのは、小野小町の本名。 小野小町と言う名前は、更衣として入内した時の 住まいとなった場所から呼ばれるようになった名前だとか。 天下の美女として名高い小野小町だけに、 恋の方も奔放に・・・かと思…

ビートたけし 『頂上対談』

ビートたけしさんの『頂上対談』 長島茂雄 石原慎太郎 松本人志 さくらももこ 中田英寿 小沢一郎 北野井子 長谷川滋利 柳美里 桜庭和志 今村昌平 古田敦也 淀川長治 というそうそうたる方々との対談。 昔たけしくん、ハイ!を読んだことあるけど、面白かった…

にぎやかな天地

宮本輝さんの『にぎやかな天地』 主人公の男性の職業が 手作りの豪華本を作る、というもので、 それで日本の古来の発酵食品についての本を作る、というのがあり、 醤油・酢・鰹節などの老舗などに取材に行くねんけど、 大量生産の商品との違い、発酵食品の素…

睡蓮の長いまどろみ

宮本輝さんの、『睡蓮の長いまどろみ』 これは前にも読んだことがあったけど、またかりてみた。 赤ちゃんの頃母親は僕を捨てた、と 思い育ってきた中年の主人公の男性が、 母親を訪ねる。 それとは別に遭遇した少女の自殺の事件と 母との件が時には絡み合い…

カポネ

佐藤賢一さんの『カポネ』 実在したシカゴのギャングのアル・カポネを題材にした小説。 禁酒法の時代にシカゴやニューヨークを支配していた イタリア系のギャング。 アンタッチャンブルって映画あったよね。 私は観たことなくて話も知らないんだけど、 この…

ぷくれれと祝ぷく

ハイヒールモモコさんの、『ぷくれれ』と『祝ぷく(漢字ない)』 育児日記読んでたらすっごく面白いし、 同じ大阪のワーキングマザーってことで、一方的に親近感湧いて、 本読みたくなってかりてみた。 さすがセレブ!! やけど気取らない語りぶりが面白い~…

ボーヴォワール ある恋の物語

C.フランシス、F.ゴンティエ 福井美津子訳 『ボーヴォワール ある恋の物語』 ボーヴォワールとサルトルの関係にとっても興味がある。 自由恋愛、他に恋人を持つのは自由だけど、 決して分かちがたい二人・・・。 輪廻転生を信じると、 現代にもサルトル…

東京タワー~オカンとボクと、ときどきオトン~

2007年最後に読んだ本は、 リリーフランキーさんの、『東京タワー~オカンとボクと、ときどきオトン~』 流行ったの、随分前だね。 今更、だけど(;^_^A アセアセ… 最後の方、家で読んだから、良かったー。 号泣だったもん。 私涙もろいから、ボロボロボ…

女学生の友、伽羅の香、恋する罪人

ちょっと読んだ本がたまってたので、一気に。 柳美里さんの『女学生の友』 所謂いまどきのギャル女子高生たちが主人公の小説。 あかん、私は固いおばさんやから、拒否反応が 清楚な子の方が絶対可愛いと思うねんけど、通用せーへんのかなあ。 小学生男子たち…

マグネット

山田詠美さんの『マグネット』 短編集で、前にも読んだことある本だったけど、 面白いものは何度読んでも面白い!! 山田詠美さんの男前な考え方と、素敵な言葉遣いは大好き。

暗殺者ロレンザッチョ

藤本ひとみさんの『暗殺者ロレンザッチョ』 これも実際にあった話をベースに書いているのかな? メディチ家ではあるものの、本家嫡男ではない主人公のロレンツォが、 自分の存在を求め、主人であるフィレンツェ侯爵を殺してフランスのフランソワ1世の 宮廷に…

ティファニーで朝食を

トールマンカポーティの『ティファニーで朝食を』 表題他、3編。 ティファニーで朝食を、は、映画で見た方は多いんだろうね。 私見たことないんだけど(;^_^A アセアセ… 家でテレビに向かうってことが苦手だから、 誰かが一緒にみよう♪と言ってくれればいい…

宮尾登美子全集 第13巻

宮尾登美子さんの『宮尾登美子全集 第13巻』 宮尾さんの小説の主人公の女性には、 色々な試練を堪え忍ぶ姿がよく書かれている。 時代設定が現代ではないから、というのもあるかもしれないけれど、 強い女性の姿は、読んでいてすがすがしい。 愚かな女性が主…

号泣する準備はできていた

江國香織さんの『号泣する準備はできていた』 タイトルと、直木賞受賞作ということで手にとったんだけど・・・ 期待はずれだった・・・。 江國さんと吉本ばななさんの作品は どうにも現実感が薄くて、面白く感じられないからか、 短編だから物足りなかったの…

二人のガスコン

佐藤賢一さんの『二人のガスコン』 ダルタニャンとシラノ ドゥ ベルジュラックという、 二人のガスコン(フランスガスコーニュ地方の人のこと)が主人公。 デュマの三銃士を読んだことある人なら、ダルタニャンの名前は知ってるかな? 実在した人物だったこ…

令嬢テレジアと華麗なる愛人たち

藤本ひとみさんの『令嬢テレジアと華麗なる愛人たち』 昔のヨーロッパの歴史に名を残した女性の名前は 似通っていて、誰のことだか、ぱっと浮かばない。 テレジアって、誰のことかな?って思っていたら、 マダムタリアンのことだったんだ・・・。 すごく美し…

風の万里黎明の空

小野不由美さんの風の万里黎明の空 図書館で予約したのが届いた♪ 十二国記シリーズの中のもの。 うーん、やっぱり読むほどに面白くなってくる。 シリーズの中でも本毎に主役と舞台が変わってるんだけど、 シリーズ通して話がうまく繋がってるんだよね。 作者…

自虐の詩

会社の同僚から、読んでみる?って貸してもらった。 自虐の詩 これってブログの背景(?)としてあったから 映画化してるんだ、ってこと知ってたけど、 てっきり小説が映画化したんだと思ってた。 漫画だったなんて~!! しかも四コマ漫画。どんな映画にな…

華胥の幽夢

=小野不由美さんの、『華胥の幽夢』 図書館ですぐにかりることができた十二国記シリーズは、これで最後。 これは2001年出版のもので、その後このシリーズは出てないらしい。 どうしてかな。 続きがあると思うと読みたくなるー!

黄昏の月 暁の天

小野不由美さんの、『黄昏の月 暁の天』 十二国記シリーズです。これも。 ファンタジーって、最初に構想がざっときまっていて、 それをふまえて書いてるのかな? すごく些細なことがしっかり決まっていて、 ああー、ここでこの決まり事が生きてくるのかあ、 …

東の海神 西の滄海

小野不由美さんの、『東の海神 西の滄海』 こういうシリーズものって、先が読みたくて仕方なくなるけど、 読みすすむにつれて、 ああ、もうすぐ全部読んでしまう、楽しみがなくなってしまう、という 気持ちにもなる。 このお話の中に、瀬戸内海に実在した村…

風の海 迷宮の岸

小野不由美さんの、『風の海 迷宮の岸』 図書館で十二国記シリーズがあるだけかりてきた。 ない分は、予約。 これって少女小説やったんか・・・。 ちょっとかりるの気恥ずかしかった。 上下本で薄いのもあって、 電車に乗ってる時間と、昼休みの計1時間ほど…

私自身のための優しい回想

フランソワーズ サガンの『私自身のための優しい回想』 サガンは大好き。 サガンといえば、ギャンブル好き、スピード狂というのが定説になっているけれど、 本人が語る、その真相とは・・・? 私の大好きな女性作家って、 沢山の仲間に取り囲まれている人が…