暗殺者ロレンザッチョ

藤本ひとみさんの『暗殺者ロレンザッチョ』

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これも実際にあった話をベースに書いているのかな?
メディチ家ではあるものの、本家嫡男ではない主人公のロレンツォが、
自分の存在を求め、主人であるフィレンツェ侯爵を殺してフランスのフランソワ1世の
宮廷に匿われ、その愛人や皇太子と皇太子の愛人との間の
それぞれの陰謀に巻き込み巻き込まれていく様子を書いた小説。

公式愛妾が認められていた時代、
本妻と愛妾の闘いってすごかったんだろうな。
それを損得勘定で見守る官僚がいっぱいいたわけで、
昔のフランスは女性によって動かされていた、といわれるのが、よくわかる。